スチレンと低級アルキルアクリレートから成る乳化共重合体の組成および組成分布

• 小林 稔

  東京農工大学大学院生物システム応用科学教育部

• 大内 志保

  東京農工大学大学院生物システム応用科学教育部

• 佐藤 壽彌

  東京農工大学大学院生物システム応用科学教育部

書誌事項

タイトル別名

• Chemical Compositions and Distributions of Emulsion Copolymers Composed of Styrene and Lower Alkyl Acrylates
• スチレン ト テイキュウ アルキル アクリレート カラ ナル ニュウカ キョウジュウゴウタイ ノ ソセイ オヨビ ソセイ ブンプ

抄録

乳化剤として sodium dodecyl sulfate(SDS)を用い種々のモノマー仕込み比および重合条件で乳化重合したスチレンとメチルアクリレート(MA)またはエチルアクリレート(EA)の共重合体の組成および組成分布を ¹H NMR と HPLC によって調べバルク重合と比較した．重合初期の乳化共重合体の組成が乳化剤濃度([SDS])に影響することが見いだされた．MA または EA 分率は [SDS] の増加とともに減少し [SDS] をゼロに外挿したとき分配係数(f_d)から予測される計算値に収束する傾向を示した．St-MA 系での MA 分率はさらに重合速度(R_p)の影響を受け，R_p の増加とともに減少し R_p をゼロに外挿したとき f_d からの計算値に収束する傾向を示した．これらの結果は，親水性モノマーと乳化剤との相互作用および/または拡散律速機構によるものと推測された．HPLC では単独重合体や組成の異なる共重合体の生成は観察されなかった．<br>

収録刊行物

• 高分子論文集

  高分子論文集 65 (2), 124-131, 2008

  公益社団法人 高分子学会

キーワード

• Styrene
• Methyl Acrylate
• Ethyl Acrylate
• Emulsion Copolymer
• HPLC

詳細情報

• CRID: 1390001206523672576
• NII論文ID: 130004489143
• NII論文ID: 10021119827
• NII書誌ID: AN00085011
• DOI: 10.1295/koron.65.124
• ISSN: 18815685
• ISSN: 03862186
• NDL書誌ID: 9391086
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9391086
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/koron/65/2/65_2_124/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可