ポリ(<small>D</small>,<small>L</small>-乳酸)/<small>L</small>-ラクチド共重合体から成るポリマーブレンド

書誌事項

タイトル別名
  • Polymer Blends Composed of Poly(<small>D</small>,<small>L</small>-lactic acid)/<small>L</small>-Lactide Copolymers
  • ポリ(D,L-乳酸)/L-ラクチド共重合体から成るポリマーブレンド
  • ポリ D L ニュウサン L ラクチド キョウジュウゴウタイ カラ ナル ポリマー ブレンド

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抄録

ポリ-D,L-乳酸(PDLLA)の機械特性を改善するために,ブレンド化と共重合化の効果を比較検討した.PDLLA を主成分として柔軟な物性を有する ε-カプロラクトン(CL)またはトリメチレンカーボネート(TMC)を含む L-ラクチド共重合体を用いてブレンドを生成し,GPC, 1H NMR, TEM, DSC, DMA と引張試験により検討を行った.その結果,非相溶系ブレンドの PDLLA/LLA-CL と PDLLA/LLA-TMC が得られた.柔軟な成分が均一に系に分散しているラクチド共重合体と,不均一に分散しているブレンドの機械特性を同じ CL または TMC コモノマー濃度で比較すると,前者の共重合体ではほとんど機械特性の向上が見られなかったが,後者のブレンドでは CL または TMC 濃度が系全体の 4 モル%ぐらいの低濃度であっても格段に機械特性(破断伸度,衝撃強さ)が向上し,形状保持性も示すことが明らかになった.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 65 (3), 253-262, 2008

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (70)*注記

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