DNAをテンプレートとしたセラソーム集積構造の構築

  • 橋詰 峰雄
    奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科
  • 佐々木 善浩
    奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科
  • 寺島 崇
    奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科
  • 小松 孝禎
    奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科
  • 菊池 純一
    奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Creation of Organized Assembly of Cerasomes on DNA Templates
  • DNA オ テンプレート ト シタ セラソーム シュウセキ コウゾウ ノ コウチク

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抄録

表面に原子厚みのシロキサン骨格をもつ構造安定な有機-無機ハイブリッドベシクル「セラソーム」をテンプレートとしての DNA 上に静電相互作用を駆動力として集積化することで,多細胞モデルとしての有機-無機ナノハイブリッドを作製した.動的光散乱測定,示差走査熱量分析,蛍光偏光測定,透過型電子顕微鏡観察などにより,正の表面電荷をもつセラソームの一枚膜ベシクル(SUV)はベシクルどうしが融合せずに個々の構造を保持したまま仔ウシ胸腺 DNA 上に集積することがわかった.一方,シロキサン骨格形成能を持たない参照脂質の SUV においては,DNA との複合化によりベシクル間での融合が引き起こされ,よりサイズの大きな多重層ベシクルへと構造が変化した.これらの結果からセラソームはその極めて高い構造安定性により,水中において高次の集積構造を形成可能であることが明らかとなった.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 65 (6), 421-426, 2008

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (56)*注記

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