葉緑体チラコイド膜を構成するグリセロ糖脂質の生合成と機能

書誌事項

タイトル別名
  • Chloroplast Glycolipids : The Biosynthesis and Roles in Plants
  • ヨウリョクタイ チラコイド マク オ コウセイスル グリセロ トウ シシツ ノ セイゴウセイ ト キノウ

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抄録

高等植物の葉緑体チラコイド膜を構成する脂質は,他の生物の生体膜とは大きく異なる特徴をもっている.通常,生体膜はリン脂質により構成されているが,チラコイド膜においてはガラクトースを含む2種類の糖脂質が主要構成脂質で,さらに微量ではあるが光合成生物に特徴的な硫黄糖スルホキノボースを含むスルホ脂質が含まれている.植物葉緑体に特徴的なこれら3つの糖脂質の生合成機構に関する研究の変遷と,最近得られた新しい知見を含めて,一連の研究で明らかになってきたこれらの糖脂質の重要な役割について紹介する.

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 46 (5), 330-338, 2008

    公益社団法人 日本農芸化学会

参考文献 (100)*注記

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