ヒメウコギ葉茶のラットおよびヒトにおける食後血糖上昇抑制作用

• 本(田渕) 三保子

  和洋女子大学家政学部健康栄養学科

• 田村 朝子

  山形大学地域教育文化学部生活総合学科

• 山田 則子

  山形県立米沢女子短期大学健康栄養学科

書誌事項

タイトル別名

• Inhibitory Effects of Himeukogi Leaf Tea on Postprandial Blood Glucose Elevation in Rats and Humans
• ヒメウコギ ハチャ ノ ラット オヨビ ヒト ニ オケル ショクゴ ケットウ ジョウショウ ヨクセイ サヨウ

抄録

ヒメウコギ（Acanthopanax sieboldianus）葉茶の食後血糖上昇抑制作用を検討する目的で，正常ラットおよび健常人における飲用試験を行った。これに先立ち，ヒメウコギ葉茶の有効な抽出法について，α-グルコシダーゼの活性低下を指標に検討した。ヒメウコギ葉茶のα-グルコシダーゼ活性低下作用は，2%ヒメウコギ葉（w/v）を熱水で抽出することにより高い活性低下が認められた。ヒメウコギ葉茶を用いたラットでの糖負荷試験では，ヒメウコギ葉茶投与によりデンプンおよびマルトース負荷後の血糖上昇が有意に抑制された。ヒメウコギ葉茶の健常人への飲用試験を行い，米飯摂取後の血糖値を測定した。ヒメウコギ葉茶摂取により，食後30分の血糖上昇が抑制され，特に米飯摂取30分後の血糖値が平均値（144 mg/dL）より高い被験者において血糖上昇が有意に抑制された。以上の結果より，ヒメウコギ葉茶は糖の消化を低下することにより食後の血糖上昇を抑制することが明らかになった。

収録刊行物

• 日本栄養・食糧学会誌

  日本栄養・食糧学会誌 61 (3), 111-117, 2008

  公益社団法人 日本栄養・食糧学会

キーワード

• ヒメウコギ葉茶
• 食後血糖値
• ラット
• ヒト

詳細情報

• CRID: 1390001206293250048
• NII論文ID: 10021177695
• NII書誌ID: AN00311992
• DOI: 10.4327/jsnfs.61.111
• ISSN: 18832849
• ISSN: 02873516
• NDL書誌ID: 9550603
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9550603
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008239907
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可