安定同位体比解析による国産・豪州産・米国産牛肉の産地判別の可能性

• 中下 留美子

  首都大学東京大学院理工学研究科

• 鈴木 彌生子

  首都大学東京大学院理学研究科

• 赤松 史一

  首都大学東京大学院理工学研究科

• 小原 和仁

  JA全農ミートフーズ株式会社東日本営業本部

• 伊永 隆史

  首都大学東京大学院理学研究科

書誌事項

タイトル別名

• Stable Isotope Ratios as a Potential Tool for Verifying the Geographical Origin of Domestic and Imported Beef in Japan
• アンテイ ドウイタイヒ カイセキ ニ ヨル コクサン ゴウシュウサン ベイコクサン ギュウニク ノ サンチ ハンベツ ノ カノウセイ

抄録

日本国内で主に流通している国産，豪州産，米国産牛肉の産地判別の可能性を検討するため，炭素・窒素・酸素安定同位体比を測定した．その結果，炭素安定同位体比は，米国産牛肉（−12.6±1.0‰，平均値±標準偏差）が国産（−19.3±0.5‰）と豪州産（−22.1±1.5‰）より高い値を示し，酸素安定同位体比は，豪州産牛肉（＋17.2±1.1‰）が国産（＋10.4±1.0‰）および米国産（＋10.8±1.1‰）より高い値を示した．以上のことから，炭素・酸素安定同位体比により国産牛肉と輸入牛肉との産地判別の可能性が示唆された．本手法はDNA解析による品種判別などと総合的に用いることにより有用な産地判別技術となりうる．

収録刊行物

• 日本食品科学工学会誌

  日本食品科学工学会誌 55 (4), 191-193, 2008

  公益社団法人 日本食品科学工学会

キーワード

• 牛肉
• 産地判別
• 窒素安定同位体比
• 炭素安定同位体比
• 酸素安定同位体比

詳細情報

• CRID: 1390001206409151488
• NII論文ID: 10021178634
• NII書誌ID: AN10467499
• DOI: 10.3136/nskkk.55.191
• COI: 1:CAS:528:DC%2BD1cXlvFyktLs%3D
• ISSN: 18816681
• ISSN: 1341027X
• NDL書誌ID: 9455706
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9455706
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可