上腸間膜静脈血栓症の5症例による臨床的特徴の考察

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タイトル別名
  • Superior Mesenteric Venous Thrombosis: Study of Five Cases

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抄録

<p>上腸間膜静脈血栓症(SMVT)は肝疾患のみならず,血栓性素因や過凝固状態を呈する疾患に伴い発症しうる稀な病態である.診断の遅れは広範な腸管壊死を引き起こし重篤な経過をとることがある.当科で経験したSMVTの5症例(内1例は慢性)を通し臨床的特徴を考察した.急性期のSMVTでは特徴的な腹部所見を呈し,詳細な診断にはmultidetector computed tomography(MDCT)が有用であった.また補助診断としてのD-dimerの上昇も有用な所見と考えられた.治療法の選択は多く報告されているがすべての治療の基本としての抗凝固療法が重要であると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 静脈学

    静脈学 19 (3), 179-185, 2008

    日本静脈学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (27)*注記

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