カイコ遺伝研究の現状 : カイコの遺伝資源の保存と研究への利用-前編-

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著者

    • 伴野 豊
    • 九州大学大学院 農学研究院 遺伝子資源開発研究センター

抄録

生物学領域の研究では、実験材料としての生物(バイオリソース)あるいは、生物体から由来したタンパク質、DNA等のバイオリソースなくしてリサーチはあり得ない。特に、遺伝研究にあっては、豊富な遺伝資源を入手できるかどうかが、研究結果に大きな影響を与える。"遺伝学の父"と言われるメンデルが、形質的特徴の異なるさまざまなエンドウ豆を集め、交雑試験から遺伝法則を解き明かしたことは有名である。彼は集めたエンドウ豆をそのまま使ったのではなく、何世代か栽培し、遺伝的均一性を高めた後、実験を行い、偉大な結論を導いたのである。彼の足跡に、私たちは遺伝資源の保存とその利用に際するキーポイントを学ぶことができる。すなわち、一つは多様な遺伝変異を維持しつつ遺伝資源を保持することの重要性であり、いま一つは系統の持つ遺伝子構成、形質発現の安定性等を評価した上で研究に利用するというポイントである。

収録刊行物

  • 蚕糸・昆虫バイオテック  

    蚕糸・昆虫バイオテック 77(1), 3-8, 2008-04-01 

    日本蚕糸学会

参考文献:  10件

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被引用文献:  1件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10021221479
  • NII書誌ID(NCID)
    AA12145323
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    18810551
  • NDL 記事登録ID
    9532309
  • NDL 雑誌分類
    ZR7(科学技術--農林水産--農産)
  • NDL 請求記号
    Z18-343
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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