ジョロウグモ(<i>Nephila clavata</i>)牽引糸タンパク質MaSp1遺伝子のcDNAクローニングおよびカイコフィブロイン遺伝子との配列解析

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タイトル別名
  • cDNA cloning of Nephila clavata dragline silk (MaSp1) gene and comparison with the sequence of Bombyx mori fibroin heavy chain
  • ジョロウグモ(Nephila clavata)牽引糸タンパク質MaSpl遺伝子のcDNAクローニングおよびカイコフィブロイン遺伝子との配列解析
  • ジョロウグモ Nephila clavata ケンインシ タンパクシツ MaSpl イデンシ ノ cDNA クローニング オヨビ カイコフィブロイン イデンシ トノ ハイレツ カイセキ

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抄録

日本産ジョロウグモ(Nephila clavata)の牽引糸遺伝子のcDNAをクローニングし,その塩基配列を初めて報告した。塩基配列から推定される日本産ジョロウグモ牽引糸タンパク質のアミノ酸配列をカイコのフィブロインH鎖や他のクモ牽引糸のものと比較した。牽引糸の繰り返し配列においてAn,(GA)nやGGX配列など共通の特徴を確認できた。クモ牽引糸タンパク質の繰り返し配列のコドン使用頻度をカイコのH鎖フィブロインと比較すると,同様の傾向があった。しかしながら,親水性と疎水性の分布は両者で大きな違いが見られた。引張り強度試験では,日本産ジョロウグモ牽引糸がカイコ繭糸よりも明らかに強いことが分かった。これらのことから,クモ糸を吐くカイコを作出してカイコH鎖フィブロインをクモ牽引糸タンパク質と置き換えること,あるいは両者の混合糸を作らせることにより,糸の強さや性状の異なる新しいシルクの創出が期待される。<br>

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