時間領域反射法で計測した乾燥過程における籾の比誘電率特性

書誌事項

タイトル別名
  • Dielectric Characteristics of Rough Rice during Drying Process by Using Time Domain Reflectometry
  • ジカン リョウイキ ハンシャホウ デ ケイソクシタ カンソウ カテイ ニ オケル モミ ノ ヒ ユウデンリツ トクセイ

この論文をさがす

抄録

乾燥過程における籾の誘電特性の把握に対しTDRの有効性を検証すること, ならびにTDRの有効測定範囲を明らかにすることを目的とし, 2種のプローブを用い籾の比誘電率の経時変化を計測した結果, 以下の知見が得られた.<BR>(1)2線式および短絡型プローブで計測したTDR波形は, プローブ始端の反射地点(t1)以降の形状が異なるものの, いずれも籾の水分に対するtsの変化傾向は等しく, εが適切に計測されていることが確認された.<BR>(2)絶乾状態においても反射地点の特定が容易である短絡型プローブは,籾の比誘電率測定に, より適したプローブであることが示唆された.<BR>(3)5%の乾燥収縮が認められた乾燥過程において, 籾のmεには非常に高い相関が認められ, TDRにより得られたεから籾の水分を充分に評価できることが示唆された.<BR>(4)電界強度分布を評価することは, プローブの計測領域を明示するための有効な手法であることが示唆された.

収録刊行物

参考文献 (15)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ