書誌事項
- タイトル別名
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- An elderly woman with duodenal perforation difficulty diagnose
- 症例報告 早期診断が困難であった高齢者十二指腸憩室穿孔の1例
- ショウレイ ホウコク ソウキ シンダン ガ コンナン デ アッタ コウレイシャ ジュウニシチョウ ケイシツ センコウ ノ 1レイ
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抄録
86歳女性.突然の心窩部痛,背部痛が出現し,当科紹介された.初診時,心窩部に軽度の圧痛を認めたが,腹部超音波検査では胆石を認めるも壁肥厚なく,腹水も見られなかった.血液検査ではWBC 11,600/μLと上昇認めたが,CRPは陰性であった.翌日の上部消化管内視鏡検査では,十二指腸粘膜の浮腫状変化のみを認めた.その後悪寒を伴う発熱が出現し再度来院した.腹部症状の増悪はなかったがCRPは14.79mg/dlまで上昇し,腹部CT検査を施行したところ十二指腸下行脚周囲にfree airと膿瘍の形成を認め十二指腸穿孔と診断した.その後急速に症状悪化し,入院7時間後にはseptic shockを呈した.緊急開腹所見では十二指腸下行脚の憩室に穿孔を認め,ドレナージ術を施行した.術後は膵炎の合併もみられたが,術後58日で退院となった.十二指腸憩室は消化管憩室の中では二番目に多いが,合併症を伴うことは少なく,穿孔は最も稀な合併症とされている.確定診断には腹部CT検査が有用であるため,高齢者の診断困難な心窩部痛や背部痛では,症状が軽度でも本症を考慮して早期に腹部CTを施行すべきと考えられた.<br>
収録刊行物
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- 日本老年医学会雑誌
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日本老年医学会雑誌 44 (6), 752-755, 2007
一般社団法人 日本老年医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680001156352
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- NII論文ID
- 130004485508
- 10021238333
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- NII書誌ID
- AN00199010
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BD1c%2FksVKjsg%3D%3D
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- NDL書誌ID
- 9321884
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- ISSN
- 03009173
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- PubMed
- 18198459
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可