インフルエンザ院内感染対策としての予防的マスク着用の有用性 Efficacy of Wearing a Surgical Mask as a Precautionary Measures Against Influenza

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抄録

インフルエンザウィルス感染症は, 病床運営や患者生命にも関わる重篤な院内感染症の一つである. 当院は240床中80%がリウマチ性疾患, 中でも関節リウマチ (RA) が大多数を占めるRAの専門病院である. 2002年度の全国的なインフルエンザの大流行時に, 当院でもインフルエンザ患者が急増した. その主たる原因をエレベーター内での飛沫感染と考え, 入院患者, 職員, 外来患者や面会人を含む病院全体での厳格なサージカルマスク着用による飛沫予防策を緊急導入し, アウトブレークを途絶することに成功した. その経験から, 当院ではワクチン接種の推進に加え, 冬期のサージカルマスク対策を継続して行っている. 更には, 外来有熱患者の受付でのトリアージを2004年度より導入し, 飛沫予防策の強化を図っている. その結果, 入院患者でのインフルエンザ発生は, 2003年度0人, 2004年度は3人と良好な結果である.<BR>当院のようなハイリスク集団におけるインフルエンザの院内感染対策において, ワクチン接種の重要性は言うまでもないが, 病院全体での厳格な飛沫予防策の併用は極めて有用である可能性が示唆された.

Influenza is a dangerous infection which could be disseminated easily in a hospital: failure of containment could result in severe loss of life. Dohgo Spa Hospital is a Center for Rheumatic Diseases with 240 beds which suffered an outbreak of influenza suddenly in 2002. Further spread was prevented by a simple measure: continuous wearing of surgical masks which were handed out to all occupants of the hospital. This precautionary measure against aerosol transmission has since been continued. No cases of influenza occurred in 2003 and only three cases in 2004. Therefore, this simple measure seems as efficacious as flu vaccination.

収録刊行物

  • 環境感染  

    環境感染 21(2), 81-86, 2006-06-20 

    Japanese Society of Environmental Infections

参考文献:  7件

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被引用文献:  5件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10021243201
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1019475X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09183337
  • NDL 記事登録ID
    8030821
  • NDL 雑誌分類
    ZS9(科学技術--医学--病理学・微生物学・寄生虫学・感染・免疫学・血清学・アレルギー)
  • NDL 請求記号
    Z19-3650
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  J-STAGE 
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