書誌事項
- タイトル別名
-
- Strategizing Strict Adherence to Standard Precautions and Pathogen Specific Infection Control in an Infant Ward
- ニュウジ ビョウトウ ノ トクセイ オ コウリョ シタ スタンダードプリコーション ノ テッテイ ト ビョウゲンタイ ベツ カンセン タイサク
この論文をさがす
抄録
当院小児科乳児室は18床の多床室で, ほとんどの患児が易感染状態である. 2001年から3年間のデータを分析し具体的な対策として, 乳児室の特徴を考慮したスタンダードプリコーションの実行と病原体の特性を考慮した感染予防対策の2つの視点で取り組んだ結果, 感染予防に効果的であった. 視点1. 乳児病棟の特性を考慮したスタンダードプリコーションの徹底: 医療従事者に対し, 手指衛生や一患者毎のガウンテクニックを徹底した. 又手技の統一のため, ガウンの着脱方法, オムツ交換手技のマニュアルを作成した. 面会者に対し, 感染予防マニュアルを作成し統一した指導を行った. 結果, 手指衛生の回数の増加や確実なオムツ交換・ガウンテクニックが徹底された. 視点2. 病原体の特性を考慮した対策: RSウイルス・ロタウイルスに関しては, 感染兆候の早期発見, ウイルス抗原検出前の早期対応を徹底, 感染同時発生がなくなり, 感染者数は減少した. 無症状の保菌者に関する感染対策が中心となるESBL (extended spectrum βlactamase) 産生の病原性大腸菌O25について, パーティション隔離, 専用出入り口の設置, 医1師・看護師の専属チーム化を実施した. 結果新規陽性患者は減少した. 他の感染症への対策が徹底された結果, MRSAの新規陽性患者は減少した. 感染管理サイクルに基づいて実践し, 病棟だけでなく病院全体で取り組んだ事が有効であったと考える.
収録刊行物
-
- 環境感染
-
環境感染 21 (2), 120-125, 2006
日本環境感染学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204437644032
-
- NII論文ID
- 10021243296
-
- NII書誌ID
- AN1019475X
-
- ISSN
- 18842429
- 09183337
-
- NDL書誌ID
- 8030898
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可