細菌検査を利用した陰部洗浄用ボトル取り扱いの統一化の試み A Trial of Unification for Management of the Washing Bottle Using Bacterial Examination

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

当院においてベッド上排泄患者に対してはプラスチック製の陰部洗浄ボトル (陰洗ボトル) を使用して洗浄などの陰部ケアを行っている. しかし, このボトルの取り扱い方法については各病棟の判断に委ねられており, 院内で統一されていなかった. 今回, 陰洗ボトルによる感染伝播リスクの低減を目的に各病棟の使用現況を調査し, 洗浄後のボトルについては細菌学的検査を実施した. それらの結果をふまえ「陰洗ボトルの取り扱い方法の院内基準」の統一化を試みた. 使用現況把握のために使用方法, 洗浄方法, 保管方法の3点について聞き取り及びラウンドによる調査を行った. 細菌学的検査としては使用後のボトルを, 「洗浄のみ」4例と「洗浄後消毒薬を使用」2例の2群に分けて細菌学的検査を行った. その結果, 使用方法は病棟により「患者個別」と「数名の患者での共有」に分かれていた. また, 保管方法において多くの病棟でボトルの乾燥が不十分であった. 細菌学的検査としては, 拭き取り検査による培養検査を行った結果, 「洗浄のみ」のボトル4例中全てから<I>Flavobacterium species</I> (200-500cfu/swab) が, 4例中2例から<I>Acinetobacter species</I> (100-200cfu/swab) が検出されたが, 「洗浄後消毒薬を使用」のボトルから細菌は検出されなかった. 一般的にノンクリティカルな器具は十分に乾燥することで消毒の必要はないとされているが, 今回の陰洗ボトルについては, 形状や乾燥に要する時間など, 使用する現状を考慮した場合, 消毒薬を使用することの有効性はあると考えられた.

収録刊行物

  • 環境感染  

    環境感染 21(4), 269-271, 2006-12-20 

    Japanese Society of Environmental Infections

参考文献:  7件

参考文献を見るにはログインが必要です。ユーザIDをお持ちでない方は新規登録してください。

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10021243539
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1019475X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    09183337
  • NDL 記事登録ID
    8641599
  • NDL 雑誌分類
    ZS9(科学技術--医学--病理学・微生物学・寄生虫学・感染・免疫学・血清学・アレルギー)
  • NDL 請求記号
    Z19-3650
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
ページトップへ