Micafunginとliposomal amphotericin Bの併用療法が奏効したazole系薬剤不応性の<i>Candida guilliermondii</i>血症

• 斉藤 貴之

  群馬大学大学院医学系研究科　生体統御内科学

• 松島 孝文

  群馬大学大学院医学系研究科　生体統御内科学

• 清水 啓之

  群馬大学大学院医学系研究科　生体統御内科学

• 大崎 洋平

  群馬大学大学院医学系研究科　生体統御内科学

• 山根 有人

  群馬大学医学部附属病院　輸血部

• 入澤 寛之

  群馬大学大学院医学系研究科　生体統御内科学

• 横濱 章彦

  群馬大学大学院医学系研究科　生体統御内科学

• 内海 英貴

  群馬大学大学院医学系研究科　生体統御内科学

• 半田 寛

  群馬大学医学部　保健学科

• 塚本 憲史

  群馬大学大学院医学系研究科　生体統御内科学

• 唐沢 正光

  群馬大学医学部附属病院　輸血部

• 野島 美久

  群馬大学大学院医学系研究科　生体統御内科学

• 村上 博和

  群馬大学医学部　保健学科

書誌事項

タイトル別名

• Successful treatment of azole-refractory <i>Candida guilliermondii</i> fungemia with a combination therapy with micafungin and liposomal amphotericin B
• 症例報告 Micafunginとliposomal amphotericin Bの併用療法が奏効したazole系薬剤不応性のCandida guilliermondii血症
• ショウレイ ホウコク Micafungin ト liposomal amphotericin B ノ ヘイヨウ リョウホウ ガ ソウコウシタ azoleケイ ヤクザイ フオウセイ ノ Candida guilliermondii ケッショウ

抄録

Candida guilliermondiiは，カンジダ属の約1%と稀であるが，近年抗真菌剤不応例が報告されている。症例は，マントル細胞リンパ腫の58歳男性。Fluconazole (FLCZ)の予防投与を行なっていたが，R-HyperCVAD療法開始41日目にC. guilliermondiiによるカンジダ血症を発症した。VRCZに変更後も，39°Cの発熱が持続し，血液培養で30日間陽性で(1→3)-β-D-glucanも>500 pg/mlと上昇したため，liposomal amphotericin B (L-AmB)とmicafungin (MCFG)の併用療法とした。変更6週後，真菌血症が消失を認め，VRCZ不応性のカンジダ血症に対し，MCFGとL-AmBとの併用で効果が認められた。R-HyperCVADなどの強力化学療法は，通常化学療法に較べて，真菌感染のリスクを高める可能性があると考えられた。

収録刊行物

• 臨床血液

  臨床血液 49 (2), 94-98, 2008

  一般社団法人 日本血液学会

キーワード

• <i>Candida guilliermondii</i>
• Liposomal amphotericin B
• Micafungin
• Mantle cell lymphoma

詳細情報

• CRID: 1390282680009135872
• NII論文ID: 10021257057
• NII書誌ID: AN00252940
• DOI: 10.11406/rinketsu.49.94
• COI: 1:STN:280:DC%2BD1c7otlyquw%3D%3D
• ISSN: 18820824
• ISSN: 04851439
• NDL書誌ID: 9401432
• PubMed: 18341039
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9401432
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008164919
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可