薬剤溶出性ステントの導入でステント血栓症の脅威は増えたか? Is Cypher^<TM> Stent More Thrombogenic Than Bare Metal Stent? : Insight from the preliminary analysis of the j-Cypher Registry

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著者

    • 木村 剛 KIMURA Takeshi
    • 京都大学医学部大学院医学研究科内科系専攻循環器内科学 Department of the Cardiovascular Medicine, Kyoto University Hospital

抄録

強力な再狭窄抑制効果があるとされる薬剤溶出性ステントであるシロリムス溶出性ステント(Cypher<SUP>TM</SUP>)が, 2004年8月に保険償還され, 日常臨床において使用されるようになった. ベアメタルステント(BMS)の時代からステント血栓症はPCIに伴う重篤な合併症として知られていた. しかしながらチエノピリジン系抗血小板剤の導入によるステント血栓症の頻度の激減やステント自身が持つ急性冠閉塞の予防・治療効果のために, ステント血栓症の存在を理由にステントの使用が問題にされることはなかった.<BR>薬剤溶出性ステント(DES)は再狭窄を激減させたが, ステント留置後の修復反応の遅延や過敏性反応のためにステント血栓症の頻度の増加が懸念されていた. またBMSの時代にはあまり話題にならなかった遅発性ステント血栓症の報告が続いたこともあって, ステント血栓症はDESの最大の問題点と位置づけられている. 実地臨床で大規模にBMSとDESのステント血栓症の頻度を比較した報告は少なく, 遅発性ステント血栓症の評価についても症例数や追跡期間などから見て, 十分に明らかにされているとは言いがたい. これらの理由から日本におけるDESの適応に関して, 専門医の間でも大きく意見が分かれる状況が続いている.

収録刊行物

  • 日本血栓止血学会誌 = The Journal of Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis  

    日本血栓止血学会誌 = The Journal of Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis 17(2), 109-119, 2006-04-01 

    The Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10021258442
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10353762
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    09157441
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
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