先天性第ＶＩＩ因子欠乏症患者に対する遺伝子組換え活性型第ＶＩＩ因子製剤（注射用ノボセブン）の有効性と安全性

• 花房 秀次

  荻窪病院血液科・小児科

• 大山 和成

  八戸赤十字病院小児科

• 渡辺 智

  公立藤田総合病院外科

• 榊原 謙

  筑波大学臨床医学系循環器外科

• 平松 祐司

  筑波大学臨床医学系循環器外科

• 新福 玄二

  横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター救命センター

• 高木 洋行

  波田総合病院外科

• 佐藤 公治

  藤田保健衛生大学歯科口腔外科

• 坂部 秀明

  公立甲賀病院内科

• 中谷 浩

  コープおおさか病院泌尿器科

• 日笠 聡

  兵庫医科大学血液内科

• 澤田 暁宏

  兵庫医科大学血液内科

• 西川 哲夫

  神戸大学大学院医学研究科整形外科学（現 : 西川整形外科リハビリクリニック)

• 伊藤 啓二朗

  独立行政法人国立病院機構 広島西医療センター産婦人科

• 高宮 脩

  信州大学医学部保健学科病因・病態検査学講座

• 吉岡 章

  奈良県立医科大学小児科

書誌事項

タイトル別名

• Efficacy and safety of recombinant factor VIIa preparation (NovoSeven) for patients with congenital factor VII deficiency

抄録

先天性第VII因子欠乏症患者に対する遺伝子組換え活性型第VII因子製剤（rFVIIa, 注射用ノボセブン®;ノボ ノルディスク ファーマ株式会社）の後方視的な使用成績調査を実施した．対象は13名の先天性欠乏症で，男性6名と女性7名，年齢は生後60日から78歳，血漿第VII因子活性は3％以下が7名，3～10％が2名，10％以上が4名であった．1回に10～35 μg/kgのrFVIIaを投与し，必要に応じて2～8時間毎（その後は適宜延長）に追加した．2名の月経過多や1名の関節出血に有効で，3名の抜歯，2名の小手術および6名の大手術の止血管理においても良好な止血効果を示した．rFVIIaに関連する有害事象は1名の軽度臨床検査値異常以外は認められなかった．欧米においては先天性第VII因子欠乏症患者に対しrFVIIaを1回15～30 μg/kgで4～6時間ごとに投与することが承認されており，今回の検討でもその妥当性が確認された．先天性第VII因子欠乏症患者にrFVIIaは有用かつ安全である.

収録刊行物

• 日本血栓止血学会誌

  日本血栓止血学会誌 17 (6), 695-705, 2006

  一般社団法人 日本血栓止血学会

キーワード

• recombinant factor VIIa
• congenital FVII deficiency
• efficacy
• dose
• hemostasis

詳細情報

• CRID: 1390001204445255040
• NII論文ID: 10021259563
• NII書誌ID: AN10353762
• DOI: 10.2491/jjsth.17.695
• ISSN: 18808808
• ISSN: 09157441
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2007133701
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可