胆嚢頚部の部分捻転が原因であった不完全型胆嚢捻転症の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of incomplete torsion of the gallbladder due to partial torsion of the gallbladder neck

この論文をさがす

抄録

症例は50歳代の男性.微熱と右季肋部痛で入院した.超音波検査では胆嚢体部に高輝度エコーの腫瘤を認め,その底部側の胆嚢壁は著明に肥厚していたが,頚部側に異常はなかった.底部側の胆嚢壁はパワードプラ法,造影CT上血流は検出されなかったが,造影超音波検査では,血流は低下していたものの壁全体が造影された.胆嚢捻転症と診断し,腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.Gross I型の遊走胆嚢で,胆嚢頚部は反時計回りに軽度捻転していた.造影超音波検査により胆嚢捻転症の血行動態を詳細に観察し得た,胆嚢頚部部分捻転の1例を報告した.<br>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ