過去26年間における放射線治療患者13,526例の予後

  • 小川 芳弘
    東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野
  • 有賀 久哲
    東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野
  • 武田 賢
    東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野
  • 小藤 昌志
    東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野
  • 坂谷内 徹
    東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野
  • 藤本 圭介
    東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野
  • 目時 隆博
    東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野
  • 神宮 啓一
    東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野
  • 奈良崎 覚太朗
    東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野
  • 高井 良尋
    東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野
  • 山田 章吾
    東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野

書誌事項

タイトル別名
  • PROGNOSIS OF 13,526 RADIATION THERAPY PATIENTS DURING LAST 26 YEARS

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抄録

過去26年間の放射線治療患者13,526例の予後を調査し,その成績を検討した.1980年から2005年までの間に当科にて放射線治療を行い,データベースに登録された患者数は13,526例,男性7,463例,女性6,063例であった.年間新患数はここ数年で急増している.最も多いのは頭頸部で2,593例,次いで,乳腺1,863例,食道1,829例,脳腫瘍1,277例の順であった.最近では,乳腺,前立腺の患者が急増していた.全体の 5 年,10年生存率は41.6%,31.4%であった.追跡率は93.2%である.根治照射例に限ると,5 年,10年生存率は39.5%,29.0%,術後照射例では 5 年,10年生存率は59.6%,46.6%であった.有害事象は522例登録されており,有害事象の発生率は3.9%,10年以上経過観察できた例では10.2%であった.

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参考文献 (12)*注記

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