腸管気腫性嚢胞を伴った壊疽型虚血性腸炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Gangrenous Ischemic Colitis Complicated with Pneumatosis Cystoides Intestinalis

この論文をさがす

抄録

症例は80歳,男性。他院に鼠径ヘルニア術後で入院中,腹痛と血便で発症し,腹膜刺激症状と腹部造影CTで上行結腸の虚血性変化と腸管壁に気腫を認め,当院へ緊急入院した。緊急開腹手術を施行,上行結腸は壊疽性変化を呈し,漿膜下に多数の気腫を認めた。手術は結腸右半切除術,回腸人工肛門造設術を施行した。切除標本の病理組織所見では,腸管全層に及ぶ広範な壊疽と粘膜下組織を中心に大小不同の多発する含気性嚢胞を認め,腸管気腫性嚢胞を伴った壊疽型虚血性腸炎と診断した。術後経過は良好で,術後25日目に退院した。腸管気腫性嚢胞を伴った壊疽型虚血性腸炎を経験したので文献的考察を加え報告した。

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (24)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ