A Case of Adenosquamous Cell Carcinoma of the Lower Bile Duct

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  • 下部胆管腺扁平上皮癌の1例

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症例は65歳,男性。心窩部痛,嘔気を主訴に2005年8月当院受診。黄疸および右季肋部に圧痛を認め,来院時血液検査では肝胆道系酵素値の異常を認めた。腹部超音波検査,造影CT検査では,径1.5cmと総胆管の拡張を認めた。ERCP検査では膵管に異常所見を認めず,胆管は造影されなかった。胆道造影検査にて下部胆管の完全閉塞を認め,胆汁細胞診で腺癌と診断された。以上の所見より下部胆管癌と診断し,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した。術後病理組織学的検査で中分化管状腺癌が主体だが,浸潤部に角化,細胞間橋などを示す扁平上皮癌の成分を認め腺扁平上皮癌と診断された。扁平上皮癌の成分は最も膵浸潤が著しい部位の先進部に認められ,このことは,扁平上皮癌が強い浸潤傾向を示すことを示唆すると考えられた。

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