噴門側胃切除空腸間置術後に発見され手術治療を行った早期残胃癌の1例

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タイトル別名
  • Total Gastrectomy for Early Cancer in the Remnant Stomach after Proximal Gastrectomy with Jejunal Interposition : A Report of a Case

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抄録

症例は,75歳,男性。8年前,胃体上部小彎の0-IIc病変に対し,噴門側胃切除術,D1+β郭清,空腸間置再建術を施行した(0-IIc,m,tub1,ly0,v0,n0)。術後経過観察中,再発徴候はみられなかった。しかし,年1回の内視鏡検査を施行していたが残胃の観察はされていなかった。今回,術後8年目の上部内視鏡検査で,残胃後壁に0-IIa+IIc病変を認め,生検にて印環細胞癌と診断され,手術方針となった。手術は,残胃全摘,D1郭清,Roux-en Y再建術を施行し,経過良好にて第11病日に退院となった。病理組織診断は,0-IIc,sm,3.9×1.3cm,tub1,ly0,v0,n0,Stage IAであった。噴門側胃切除術後の残胃癌の報告は少ないが,噴門側胃切除術後の残胃癌より頻度が高いと報告されている。空腸間置後早期残胃癌を経験したので,文献的考察を加え報告する。

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参考文献 (18)*注記

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