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抄録
IgA腎症による扁桃摘出の有用性に関してはランダム化比較試験 (RCT) による検証がなされていないという理由でいまだ国際的には評価が定まっていない. しかしながら, 発達した集団検尿制度の恩恵でIgA腎症を比較的早期の段階で診断することが可能なわが国においては, 扁摘とステロイドパルス療法を併用した扁摘パルスが腎症の早期の段階であればIgA腎症の寛解・治癒を目指すことのできる標準的治療として, すでに医師のみでなく患者の間でも定着しつつある. したがって, 臨床の立場からは, 大規模な前向きコホート研究により同治療の適応, 限界, 副作用などを明らかにすることが今後の重要な課題である.
収録刊行物
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- 口腔・咽頭科
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口腔・咽頭科 20 (2), 185-190, 2008
日本口腔・咽頭科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679402299008
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- NII論文ID
- 10021295311
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- NII書誌ID
- AN10235405
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- ISSN
- 18844316
- 09175105
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可