ガイドライン第1版と第2版の基本的異同

書誌事項

タイトル別名
  • The Fundamental Differences in the Japan Guidelines for the Management of Acute Pancreatitis Between the First and Revised Editions

この論文をさがす

抄録

エビデンスに基づいた急性膵炎のガイドライン第1版(2003年出版)と,今回改訂された第2版(2007年出版)とにおける基本的異同について解説する。ガイドラインの目的,使用法は第1版と大きな違いはない。作成法もほぼ同様であるが,第2版では日本消化器関連学会週間(2006年10月,札幌)と日本臨床外科学会(2006年11月,広島)にて案を提示し参加者からのフィードバックを参考に改訂した。作成委員は内科,外科,救急・集中治療,臨床疫学の専門家で構成されていたが,第2版は日本医学放射線学会の協力を得て,放射線科医も参加した。改訂の根拠となる文献はMEDLINEと医学中央雑誌などのデータベースを利用し,膵炎を key wordとして2000年1月から2006年4月までに出版された2,695文献を対象とした。採用文献のエビデンスレベル分類法は第1版と同様のもの(Oxford centre for evidence-based medicine levels of evidence)を採用したが,推奨グレードは,Minds版診療ガイドライン作成の手引きを参考に,十分な科学的根拠がない場合をC1とC2に細分化するなど独自のグレード分類が採用された。

収録刊行物

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ