横行結腸癌に併発した肝炎症性偽腫瘍の1例

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タイトル別名
  • A Case of Inflammatory Pseudotumor of the Liver with Transvers Colon Cancer

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抄録

症例は91歳男性,発熱と呼吸苦を主訴に入院した.喘息治療で呼吸苦は改善したが,胸部CTで偶然に肝腫瘍が描出された.精査の結果,横行結腸癌が発見されたため肝腫瘍は転移性腫瘍と診断された.横行結腸切除術と肝腫瘍核出術を施行した.病理組織検査では肝腫瘍は悪性細胞を認めず,著明な炎症細胞の浸潤を認め炎症性偽腫瘍と診断された.術後3年経過し無再発生存中である.肝炎症性偽腫瘍はまれな疾患であり,一般的に画像診断は困難である.悪性腫瘍に合併した場合は肝転移と診断されることが多い.横行結腸癌に合併した肝炎症性偽腫瘍を経験したので報告する.<br>

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参考文献 (13)*注記

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