書誌事項
- タイトル別名
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- Clinicopathological Study on Colorectal Cancer with Recurrence after Curative Surgery According to the Serum Levels of CEA
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抄録
大腸癌術後フォローアップにおける術前血清CEA値および術後血清CEA値測定の適切な利用法について検討した.対象は13年間に経験した根治度Aの手術を施行しえた大腸癌のうち,術前血清CEA基準値以下で再発した79例(基準値再発例)と術前血清CEA基準値より高値で再発した65例(高値再発例)で,これらを臨床病理学的項目,再発部位,再発の発見契機,再発に対する治療法および治療成績について比較検討した.肝再発の54.8%(23例/42例)で定期的な血清CEA値測定が再発発見に有用で,再発例の切除率も50%と高率であったことから血清CEA値測定は肝再発のサーベイランスに有用と考えられた.肺再発では術前血清CEA値高値例の57.9%(11例/19例)で再発発見に血清CEA値測定は有用であったが,切除率は21.1%,5年生存率は0%と低率で,治療成績向上には定期的な画像診断が必要で,局所再発では症状や所見の変化に注意を払うことが重要と考えられた.<br>
収録刊行物
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- 日本大腸肛門病学会雑誌
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日本大腸肛門病学会雑誌 61 (7), 396-403, 2008
日本大腸肛門病学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679831356160
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- NII論文ID
- 10021303410
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- NII書誌ID
- AN00195100
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- ISSN
- 18829619
- 00471801
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可