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- 梅林 芳弘
- 秋田大学
書誌事項
- タイトル別名
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- カンヨウケイ シュヨウ マッショウ シンケイケイ シュヨウ オ フクム
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抄録
皮膚の間葉系腫瘍とは,皮膚の結合組織,脂肪組織,筋組織,軟骨・骨,血液・リンパに分化した腫瘍を指す.後2者を除き末梢神経系腫瘍を加えると,皮膚の軟部腫瘍の範疇と合致する.軟部腫瘍の大部分は良性腫瘍であり,悪性軟部腫瘍(肉腫)の100倍以上の頻度で発生する.これら良性軟部腫瘍の99%は表在性で5 cm以下とされる.このことから,軟部腫瘍のほとんどは皮膚科の対象疾患であるといえる.その内訳は,少なくとも3分の1は脂肪腫,3分の1は線維系あるいは線維組織球系腫瘍,10%が脈管系,5%が神経鞘の腫瘍とされる.本稿では,皮膚の軟部腫瘍について,最近上梓された新WHO分類に準拠しつつ記載した.軟部腫瘍の新WHO分類の特徴は,組織起源よりも分化に基づく分類が基本となっていること,良悪性の中間型として「intermediate(locally aggressive)」と「intermediate(rarely metastasizing)」の2つのカテゴリが設定されていること,などである.
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 117 (14), 2461-2469, 2007
公益社団法人 日本皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680712433536
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- NII論文ID
- 130004708495
- 10021305083
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- NII書誌ID
- AN00196602
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- NDL書誌ID
- 9331537
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可