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- 科学が文明を変える:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が果たした役目
- カガク ガ ブンメイ オ カエル キコウ ヘンドウ ニ カンスル セイフカン パネル IPCC ガ ハタシタ ヤクメ
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Abstract
<p> 2007年に出されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第4次報告は,直ちに国際政治に取り入れられ,世界がいっせいに低炭素社会の方向に動き出した。科学がこれだけの力で政治に示唆を与えたことがこれまであっただろうか。この歴史的な社会転換を進める原動力は,何によってもたらされているのだろうか。この30年に気候変化に関する科学の進歩が大きかったことは確かであるが,その科学の結果を世界が直面する大課題の解決に向けて集約するという仕掛けをIPCCはどのようにつくっているのか。真実を求めるこれまでの科学の力に加え,将来を危ぶむ社会の要請を一体化するための膨大な知識の集約の方法は,どのように構築され運営されているのか。科学の厳密さの追及と,政策からの中立性がIPCCの力の根源であると,1988年の設立当初からIPCCに参加し観察してきた筆者は見ている。</p>
Journal
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- Journal of the Atomic Energy Society of Japan
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Journal of the Atomic Energy Society of Japan 50 (9), 557-561, 2008
Atomic Energy Society of Japan
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238099974016
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- NII Article ID
- 10021308010
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- NII Book ID
- AN00188477
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- ISSN
- 24337285
- 18822606
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- NDL BIB ID
- 9628477
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed