トリコテセン系カビ毒の毒性と制御に関する研究 Toxicity and control of trichothecene mycotoxins

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

カビ毒は食品を汚染する自然毒の1つであるが、慢性毒性として発ガン性や免疫毒性を引き起こす。カビ毒の健康被害を防止するためには、食品からのカビ毒摂取量を最小限に抑えることが重要であるが、そのためには適切な基準値設定が求められる。我々のおこなった基準値設定に必要な科学的根拠に関する研究を、特にトリコテセン系カビ毒を中心にまとめた。毒性関係では、トリコテセン系カビ毒(DON, NIV, DAS, T-2トキシン, FX)の摂取の、サルモネラ等の感染性細菌および大腸菌等の非感染性細菌への感染抵抗性に対する影響を明らかにした。また、NIVの90日反復投与試験結果から、新たな毒性を明らかにした。2002年に小麦のDONの暫定基準値が設定されたが、その根拠とともに、分析法のバリデーションのための妥当性試験も行った。暴露評価で重要な位置を占める調理、食品加工中の減衰試験においては、従来の理化学分析法だけでなく、内在性の毒性を検知するバイオアッセイ法を確立し、総合的な暴露評価の方法を提示した。

Trichothecenes, such as deoxynevalenol (DON), nivalenol (NIV) and T-2 toxin are typical immunotoxic mycotoxins. Contamination of trichothecene mycotoxins in wheat is a serious world-wide problem affecting human health. In Japan, in particular, it has been reported that relatively high levels of DON and NIV are frequently found in domestic wheat. I have extensively conducted studies on the toxicity and control of trichothecene mycotoxins in order to assess their risk, and this paper is the summary of those findings.

収録刊行物

  • マイコトキシン  

    マイコトキシン 58(1), 23-28, 2008-01-31 

    Japanese Society of Mycotoxicology

参考文献:  16件

参考文献を見るにはログインが必要です。ユーザIDをお持ちでない方は新規登録してください。

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10021920311
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00334513
  • 本文言語コード
    ENG
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    02851466
  • データ提供元
    CJP書誌  J-STAGE 
ページトップへ