ぶどう園等におけるsection Nigriの分布と分離株のオクラトキシン産生性

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タイトル別名
  • The distribution of the ochratoxin producing species of Aspergillus section Nigri in a vinery and the productive capacity of the isolate strains

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抄録

Aspergillus section Nigri によるオクラトキシンの産生性や産生菌の分離頻度,分布に関する日本における報告はなく,Aspergillus section Nigri の詳細な分類に基づく調査研究が必要となった.山梨で行った調査の結果,A. niger チトクロームb 遺伝子に基づくDNA タイプAN-D-5, AN-D-7 の菌は,ほとんどはオクラトキシンを産生しないが一部の株でわずかながら産生が見られた.DNA タイプAN-D-4 のA. carbonarius は,オクラトキシン産生の主要な株で,産生量が多く産生株がほとんどではあるが,一部の株では同じ培養条件で産生が認められなかった.ぶどう園土壌および空中浮遊の菌は,ほとんどが,DNA タイプAN-D-1, </i>AN</i>-D-2 のA. japonicusAN-D-5, AN-D-7 のA. niger であり,DNA タイプAN-D-4 のA. carbonarius は,土壌分離株129 株中1 株であり分離頻度は非常に低かった.収穫後の管理を適正に行えば,食品への汚染は極めて少ないと考えられる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679760158336
  • NII論文ID
    10021920598
  • NII書誌ID
    AN00334513
  • DOI
    10.2520/myco.58.143
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BD1cXhtFWnu7jP
  • ISSN
    18810128
    02851466
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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