カキ殻を用いた活性汚泥の減量

  • 楠 敏明
    ㈲アクアテクノス
  • 遠藤 睦己
    広島国際学院大学工学部バイオ・リサイクル学科
  • 溝口 隆
    広島国際学院大学工学部バイオ・リサイクル学科
  • 竹野 健次
    広島国際学院大学工学部バイオ・リサイクル学科
  • 新川 英典
    広島国際学院大学工学部バイオ・リサイクル学科
  • 佐々木 健
    広島国際学院大学工学部バイオ・リサイクル学科

書誌事項

タイトル別名
  • Reduction of Activated Sludge by Oyster Shell
  • カキガラ オ モチイタ カッセイ オデイ ノ ゲンリョウ

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抄録

カキ殻粉末を4cmのボール状に焼き固めた、アクアボールという担体で、活性汚泥の減量を試みた。人工下水を用いた完全混合型の、4lスケールの連続活性汚泥処理システムで実験を行なった。ばっ気槽に8個のアクアボールを投入すると定常状態において、アクアボールを投入しない対照実験と比較して25%のMLSSが減少した。このとき、活性汚泥の呼吸速度が上昇し、好気的に増殖する細菌の比率が増加した。同様の現象はカキ殻水抽出液を添加しても観察された。従って、カキ殻の何らかの成分が、好気的に増殖する細菌の増殖を促進し、その結果二酸化炭素の排出が増加し、活性汚泥量の減少が起こることが示唆された。

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被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (21)*注記

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