「重篤副作用疾患別対応マニュアル」および抗生物質・抗菌薬が関与する重篤副作用について

• 齋藤 充生

  国立医薬品食品衛生研究所医薬安全科学部

書誌事項

タイトル別名

• Introduction of “the manual for handling disorders due to adverse drug reactions”-focus on the antibiotics related severe adverse drug reactions
• ジュウトク フクサヨウ シッカンベツ タイオウ マニュアル オヨビ コウセイ ブッシツ コウキンヤク ガ カンヨスル ジュウトク フクサヨウ ニ ツイテ

抄録

医薬品の副作用は担当医の専門分野とは異なる臓器にも発生し得ること, 重篤な副作用の発生頻度は一般に低く, 臨床現場において遭遇する機会が少ない場合があり得ることなどから, 初期症状が見逃されることがある。厚生労働省では, 平成17年度から4年計画で「重篤副作用総合対策事業」を実施し, その一環として, 患者及び一般医療従事者を対象とした重篤副作用疾患別対応マニュアルの作成を進めている。本稿では, 重篤副作用対策マニュアルの作成目的, 作成状況について紹介するとともに, 公開されたマニュアルのうち, 抗生物質, 抗菌薬が原因医薬品として挙げられているものについて, 簡単に紹介する。<BR>平成20年6月末現在, 29の副作用マニュアルが公開され, そのうち, 抗生物質・抗菌薬が関与する薬剤として挙げられているのは16あった。抗生物質・抗菌薬は現代の医療に必須であるが, 抗生物質・抗菌薬の使用に当たっては, これらの標的臓器以外に発生する重篤副作用にも注意を払い, 初期症状を見逃さないことが重要である。

収録刊行物

• The Japanese Journal of Antibiotics

  The Japanese Journal of Antibiotics 61 (4), 269-288, 2008

  公益財団法人 日本感染症医薬品協会

詳細情報

• CRID: 1390282680471879040
• NII論文ID: 130004396085
• NII論文ID: 10021928621
• NII書誌ID: AN00002626
• DOI: 10.11553/antibiotics1968b.61.269
• COI: 1:CAS:528:DC%2BD1cXhtVGgtbfL
• ISSN: 21865477
• ISSN: 03682781
• NDL書誌ID: 9637324
• PubMed: 19024646
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9637324
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008319951
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可