書誌事項

タイトル別名
  • HIV Infection and Neurological Complications
  • 医学と医療の最前線 HIV感染と神経合併症
  • イガク ト イリョウ ノ サイゼンセン HIV カンセン ト シンケイ ガッペイショウ

この論文をさがす

抄録

HIV感染症は,高活性抗レトロウイルス療法(HAART)により「死に至る病い」から「コントロール可能な慢性疾患」へと変貌した.HAARTによりエイズ脳症を含む神経合併症(neuroAIDS)の頻度は著明に低下したが,免疫再構築症候群,薬剤耐性例での日和見感染,薬剤関連末梢神経障害,脳血管障害などが増加しており,その病態の解明・治療戦略が今後の重要な課題である.世界的にはHIV感染者数・AIDS患者数ともに頭打ち傾向にある中で,わが国ではHIV感染者・AIDS患者数は年々増加している.神経症状がないHIV感染者でも比較的初期より脳血流が低下しており,今後,神経内科医,感染症科医,臨床心理士,神経病理医などとの学際的な協力のもとHIV感染者を感染早期より長期間フォローアップする体制が必要である.<br>

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (17)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ