エキノコックス症に関する診断法の進展 Progress in Diagnostic Method for Echinococcosis

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

エキノコックス症,特に国内で北海道の地方病として知られている多包虫症は,主として肝腫大を伴う難治性の慢性疾患として肝細胞癌その他の疾患との鑑別を要する寄生虫疾患である.多包虫症は北半球で流行し,キツネ,イヌから排泄された虫卵をヒトが誤飲したことによって,早くて数年,通常は10~20年後に発症する.近年,本疾患の臨床検査において画像診断,血清診断,遺伝子診断の技術革新が目覚ましい.血清診断法では,エズリン類似蛋白の遺伝子組換え抗原が検討された結果,特別な経験,特別な施設を必要とせずに,1度の簡便な検査で20分以内に判定結果を出すことができる迅速イムノクロマトキットが旭川医科大学とアドテック(株)により共同開発された.腫瘍マーカーが確認されず,画像診断で多包虫症を疑診した場合にはこの血清検査法を積極的に利用すべきである.患者の検出感度と特異性が非常に高いため,汚染地域の住民検診にも応用可能である.<br>

収録刊行物

  • 日本内科学会雑誌  

    日本内科学会雑誌 97(8), 1900-1909, 2008-08-10 

    The Japanese Society of Internal Medicine

参考文献:  18件

参考文献を見るにはログインが必要です。ユーザIDをお持ちでない方は新規登録してください。

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10021931097
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00195836
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    00215384
  • NDL 記事登録ID
    9622917
  • NDL 雑誌分類
    ZS21(科学技術--医学--内科学)
  • NDL 請求記号
    Z19-222
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  IR  J-STAGE 
ページトップへ