C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療著効11年後に肝細胞癌を発症した1切除例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of surgical treatment for hepatocellular carcinoma that developed in a chronic hepatitis C patient who had shown sustained virological response to interferon 11 years before
  • 症例報告 C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療著効11年後に肝細胞癌を発症した1切除例
  • ショウレイ ホウコク Cガタ マンセイ カンエン ニ タイスル インターフェロン チリョウ チョコウ 11ネンゴ ニ カン サイボウ ガン オ ハッショウシタ 1 セツジョレイ

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抄録

症例は66歳,男性.11年前にC型慢性肝炎にてインターフェロン療法を施行され,ウイルス学的著効(sustained virological response, SVR)を得ていた.発熱を主訴に近医受診し,腹部超音波検査にて肝S8/5に腫瘤を指摘され当科紹介となった.B型肝炎ウイルスマーカーはHBs抗原陰性,HBs抗体陽性,HBe抗原陰性,HBe抗体陰性,HBc抗体陽性で,C型肝炎ウイルスマーカーはHCV-RNA定性陰性,HCV-RNA定量0.5 KIU/ml未満,HCV抗体陽性,Group 2であった.CT,MRIでも同様の肝腫瘤を認め,PIVKA-IIの上昇もあり肝細胞癌の診断にて肝右葉切除術施行.経過良好につき術18病日で退院した.今回我々は,C型慢性肝炎に対するIFN療法にてSVRが得られ,11年を経過して肝細胞癌を発症,肝切除を施行した1例を経験したので,文献的考察とともに報告する.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 49 (6), 248-254, 2008

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (55)*注記

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