アメーバ肝膿瘍の3例

書誌事項

タイトル別名
  • Three cases of amoebic liver abscess
  • 症例報告 アメーバ肝膿瘍の3例
  • ショウレイ ホウコク アメーバ カンノウヨウ ノ 3レイ

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抄録

23歳,40歳,47歳男性のアメーバ肝膿瘍症例を経験した.国内での同性愛者間性交感染,風俗店での異性間性交感染,国外での生水(氷)飲水による経口感染とそれぞれ感染経路を異にした.治療としてはメトロニダゾールの内服が著効した.感染経路の同定は疾患の蔓延予防に繋がり,問診の重要性があらためて認識されたが,一方で守秘義務,個人情報保護の敷衍のために感染経路の同定は困難になりつつある.同性愛を含めた性行動の多彩さ,性風俗の紊乱,海外旅行の容易さなどにより赤痢アメーバの感染経路が多様化しており,赤痢アメーバ保因者が広範囲で存在することが推定された.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 49 (6), 260-267, 2008

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (28)*注記

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