コバスＴａｑＭａｎ　ＨＣＶ「オート」によるＣ型慢性肝炎抗ウイルス療法時のウイルス動態と効果予測

• 豊田 成司

  札幌厚生病院第三消化器科

• 狩野 吉康

  札幌厚生病院第三消化器科

• 赤池 淳

  札幌厚生病院第三消化器科

• 大村 卓味

  札幌厚生病院第三消化器科

• 佐藤 隆啓

  札幌厚生病院第三消化器科

• 山崎 克

  札幌厚生病院第三消化器科

• 桑田 靖昭

  札幌厚生病院第三消化器科

• 荒川 智宏

  札幌厚生病院第三消化器科

• 古谷 茂之

  ロシュ・ダイアグノティックス（株）

• 松山 和弘

  ロシュ・ダイアグノティックス（株）

• 原田 隆雄

  シェリング・プラウ（株）

書誌事項

タイトル別名

• Prediction of efficacy and viral kinetics using COBAS TaqMan HCV "automated" during antiviral treatment of hepatitis C
• コバス TaqMan HCV オート ニ ヨル Cガタ マンセイ カンエン コウウイルス リョウホウジ ノ ウイルス ドウタイ ト コウカ ヨソク

抄録

PEG-IFNα-2b/リバビリン併用療法を施行したC型肝炎93例を対象に，治療前および治療中のウイルス動態をAmp-MおよびAmp-QとTaqManで比較検討した．投与前HCV RNA量とウイルス学的有効性との関連では，Amp-Mには明らかな一定の傾向が認められなかったが，TaqManではRNA量が5- log台で68.8%と高いSVR率が得られるとともに7- log以上の高ウイルス症例では40%がNRとなっていた．HCV RNA陰性化時期をAmp-QとTaqManで比較すると，TaqManでは半数を超える症例が4週以上遅延した．特に，ウイルス減衰が緩慢な症例ほど両測定法間による陰性化時期の乖離が大きかった．また，投与初期のHCV dynamicsが有効性予測に重要な要因であることが確認された．以上より，TaqManはAmp-Qより高感度であり，またAmp-Mより高ウイルス領域まで直線性を有していることからC型肝炎に対するHCV RNAモニタリングに優れた測定法であると考えられた．<br>

収録刊行物

• 肝臓

  肝臓 49 (7), 297-306, 2008

  一般社団法人　日本肝臓学会

キーワード

• TaqMan HCV
• PEG-IFNα-2b/リバビリン併用療法
• HCV dynamics
• 陰性化時期
• 著効率

詳細情報

• CRID: 1390282679770108288
• NII論文ID: 10021939098
• NII書誌ID: AN00047770
• DOI: 10.2957/kanzo.49.297
• COI: 1:CAS:528:DC%2BD1cXhtFKitLzI
• ISSN: 18813593
• ISSN: 04514203
• NDL書誌ID: 9585483
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9585483
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/kanzo/49/7/49_7_297/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008288317
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可