大腸早期未分化癌の1例

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  • A CASE OF EARLY UNDIFFERENTIATED CARCINOMA OF THE COLON

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抄録

症例は73歳,女性.便潜血反応陽性で近医にて結腸腫瘍を指摘され当院入院となった.大腸内視鏡検査で上行結腸に隆起性病変を認め生検では未分化癌の診断であった.上行結腸癌の診断にて腹腔鏡補助下結腸右半切除術(D3郭清)を行った.切除標本は10×10mmの1型の腫瘍で中央に軽度の陥凹がみられた.病理所見では異型細胞が増殖浸潤し,腺管形成や粘液産生もみられなかった.免疫組織染色にて,EMA,ケラチンは陽性でクロモグラニンA,シナプトフィジンは陰性で,未分化癌と診断した.深達度はpSMで早期癌であった.大腸早期未分化癌の1例を経験したので文献的考察を加え報告する.

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参考文献 (13)*注記

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