胆管との交通を認めた肝内胆管嚢胞腺腫の2切除例

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  • TWO CASES OF INTRAHEPATIC BILE DUCT CYSTADENOMA WHICH COMMUNICATED WITH THE INTRAHEPATIC BILE DUCT

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抄録

粘液を産生し胆管との交通を認めた肝内胆管嚢胞腺腫の2切除例を経験したので報告する.症例1は79歳の男性で,特に症状なく他病にて通院中,腹部CTにてS2に直径2.0cmの嚢胞性病変と肝内胆管B2の拡張を認めた.B2からのPTCの所見より総胆管と左肝内肝管に連続した陰影欠損を認め,粘液産生性の肝嚢胞腺腫を疑い肝部分切除術を施行した.症例2は73歳の男性で,心窩部痛・発熱を主訴に来院し血液検査で肝胆道系酵素の軽度上昇を認めた.腹部CTでS2に直径2.2cmの嚢胞性病変と左肝内胆管の軽度拡張を認め,MRCPおよびERCPにて粘液産生性の肝嚢胞腺癌もしくは腺腫を疑い,肝左葉切除術を施行した.病理組織診断は2症例とも肝内胆管嚢胞腺腫でどちらも間葉性間質を伴わなかった.

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