多裂筋の筋機能トレーニングが坐位バランスの安定化に及ぼす影響

  • 堀切 悟史
    なかざわ整形外科リハビリテーションクリニック リハビリテーション科
  • 佐々木 誠
    秋田大学 医学部保健学科理学療法学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Muscle Function Training of Lumbar Multifidus on Stabilization of Sitting Balance
  • タレツキン ノ キン キノウ トレーニング ガ ザイ バランス ノ アンテイカ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

[目的]本研究の目的は,多裂筋のトレーニングによって腰部の脊柱安定化が得られ坐位姿勢のバランスが改善されるかを検討することである。[対象]対象は健常者21名であった。[方法]週3回,4週間の多裂筋の筋機能トレーニングを行わせ,トレーニング前後でトレーニング時の腰部の前弯,後弯コントロールを示す圧変動幅,安静坐位・最大側方リーチ時の圧中心軌跡,坐位保持課題遂行時の3つの体幹筋の最大等尺性収縮時の筋放電に対するパーセンテージ(以下%MVC)を測定した。[結果]圧変動幅は,トレーニング前と比較してトレーニング後に有意に減少した。安静坐位・最大側方リーチ時の圧中心軌跡,%MVCはトレーニング前後で有意差はみられなかった。[結論]脊柱安定性に寄与する多裂筋の機能が向上し椎体間の固定性が高まることが,必ずしも坐位バランスに影響を与えるものではないことが明らかとなった。<br>

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