複雑部分発作重積状態を呈したSturge-Weber症候群の1例

  • 犬塚 幹
    岡山大学病院小児神経科 佐世保中央病院小児科
  • 太田 穂高
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科発達神経病態学
  • 小川 和則
    広島市立広島市民病院小児科
  • 吉永 治美
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科発達神経病態学
  • 大塚 頌子
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科発達神経病態学

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Sturge-Weber Syndrome Manifesting Complex Partial Status Epilepticus

この論文をさがす

抄録

 頭部外傷直後に意識障害, 右片麻痺を呈し, その後右半身けいれんの重積状態と複雑部分発作重積状態 (complex partial status epilepticus; CPSE) を起こした3歳男児を, 後に前額部の小さな淡紅色色素斑および頭部MRI所見からSturge-Weber症候群 (SWS) と診断した. CPSEの治療にはlidocaineの持続点滴が有効であった. その後複雑部分発作を繰り返し, 難治てんかんの様相を呈している. SWSではけいれん重積状態が認められることは知られているが, 頭部打撲後にCPSEをきたしたSWSの報告はなく, CPSEはSWSにおいて注意すべき症状と考えられた.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 41 (1), 52-56, 2009

    一般社団法人 日本小児神経学会

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680495714688
  • NII論文ID
    10023975698
  • NII書誌ID
    AN0020232X
  • DOI
    10.11251/ojjscn.41.52
  • ISSN
    18847668
    00290831
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ