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- MD SHAFIQUZZAMAN
- 立命館大学理工学部環境システム工学科
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- 見島 伊織
- 立命館大学理工学部環境システム工学科
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- 中島 淳
- 立命館大学理工学部環境システム工学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Hybrid Method for Arsenic Removal from Groundwater
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抄録
ハイブリッド型のAs除去について、バングラデシュの地下水組成を模した人工地下水を用いて検討した。バッチ実験によると、As(Ⅲ)の除去は、鉄屑(Fe(0))濃度が高いときには1次反応で進行したが、低いときには0次反応に近づいた。As(Ⅲ)はFe(0)の表面への沈殿と吸着によって除去されたと考えられた。Fe(0)のカラム試験によるAs(Ⅲ)除去結果について、ThomasとYanの吸着モデルを用いて解析した。Fe(0)のAs(Ⅲ)除去容量は、Thomasモデルでは11.3mg/g、Yanモデルでは10.8mg/gと計算され、これは実験結果から得られた10.3mg/gによく一致した。2種のハイブリッド型カラム実験(Hybrid 1、Hybrid 2)により、As(Ⅲ)の除去性能を検討した。Hybrid 1は、鉄酸化バクテリアカラム(BC)の後段にFe(0)カラム(MC)を接続したもので、Hybrid 2では逆に、MCの後段にBCを接続した。Hybrid 1では、処理水のAsは10μg/l未満に低下したが、Fe濃度が0.5mg/l以上であった。他方、Hybrid 2では、AsおよびFeの処理水濃度は、それぞれ10μg/l未満および0.3mg/l未満であった。Hybrid 1およびHybrid 2のMCについて、ThomasとYanのモデルを適用したところ、Hybrid 2のMCのAs(Ⅲ)除去容量は、人工地下水中のFe(Ⅱ)によって増加する傾向が示唆された。以上の結果から、鉄屑と鉄酸化バクテリアを用いたハイブリッド型除去方法によって、地下水中のAsが効果的に除去されると考えられた。
収録刊行物
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- 日本水処理生物学会誌
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日本水処理生物学会誌 44 (4), 175-185, 2008
日本水処理生物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204963431552
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- NII論文ID
- 10023991062
- 130006470950
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- NII書誌ID
- AN00351126
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- ISSN
- 18810438
- 09106758
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- NDL書誌ID
- 10314505
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可