上下顎骨切り術中に気管チューブが損傷された1例

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タイトル別名
  • A Case of Endotracheal Tube Damage during Maxillo-Mandibular Osteotomy
  • A Case of Endotracheal Tube Damage during Maxillo—Mandibular Osteotomy

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抄録

  上下顎骨切り術中に経鼻気管チューブが損傷された症例を経験した. 斜顔裂による上顎前突症・下顎後退症のため上下顎骨切り術が施行された. 気道は経鼻挿管で確保した. 術中, 上顎裂部を骨ノミで分割骨削した際, 術者から気管チューブを傷つけたと報告があった. このとき術野では浮腫が著しく, 出血も多量であったためチューブの入れ換えは危険であると考えられた. 換気は十分可能であったので, 鼻入口にガーゼを詰めて手術を続行した. 術後, 気管支ファイバースコープで気管チューブ内を観察すると, 鼻入口部から約3cm内部に約7mmの損傷部を確認した. 気管チューブを引き抜き, 損傷部をテープで修復し, 挿管したままICU入室となった.

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