前頭葉を主として障害する乳幼児急性脳症

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抄録

平成18年に施行した小児急性脳症に関わる全国調査の結果と自験例について検討を行い「前頭葉を主として障害する乳幼児急性脳症 (acute infantile encephalopathy predominantly affecting the frontal lobes; AIEF)」診断・基準を作成し報告する.本症候群はいわゆる「けいれん重積型急性脳症」の範疇の中では中核をなすものであり, けいれんと遷延する意識障害といった非特異的臨床症状に加えて, 前頭葉を主体とする障害が特徴的な臨床経過と神経学的症状および徴候, そして特異的な放射線学的所見をもって認められ, 小児急性脳症の中の確立した一疾患単位と考えられる.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 40 (2), 135-140, 2008

    THE JAPANESE SOCIETY OF CHILD NEUROLOGY

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (15)*注記

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