直腸癌からの管腔内転移により発症した転移性痔瘻癌の1例

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  • METASTATIC CARCINOMA OF AN ANAL FISTULA CAUSED BY INTRALUMINAL DISSEMINATION OF RECTAL CANCER-A CASE REPORT-

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抄録

症例は46歳の女性.排便時出血,肝門部腫瘤を主訴に前医を受診し,平成18年7月,直腸癌および肛門部腫瘤の診断で当科を紹介受診した.肛門部腫瘤は生検で中分化型腺癌と診断され,直腸癌と同じ組織型であり,以前から痔瘻を認めていた.このため直腸癌からの転移性痔瘻癌と診断し,平成18年7月下旬に腹会陰式直腸切断術,D3郭清を施行した.病理組織診断で,stageIIIbの直腸癌および組織像の類似性から直腸癌の管腔内転移から発症した転移性痔瘻癌と診断された.転移性痔瘻癌の発症機序として痔瘻組織に対する癌のimplantationが考えられた.文献的考察を加えて報告する.

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