腹腔鏡にて修復した子宮広間膜裂孔ヘルニアによるイレウスの1例

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タイトル別名
  • A CASE OF ILEUS CAUSED BY AN INTERNAL HERNIA OF THE BROAD LIGAMENT OF THE UTERUS THAT WAS TREATED LAPAROSCOPICALLY

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抄録

子宮広間膜ヘルニアは,子宮広間膜に生じた異常裂孔に起因する内ヘルニアであり比較的稀な疾患である.今回イレウス症状で発症した子宮広間膜ヘルニアを腹腔鏡にて修復した1手術例を経験したので報告する.症例46歳,女性.腹痛を主訴に近医受診しイレウスの診断にて当院紹介入院となる.腹部単純X線検査にて限局した小腸の拡張像および鏡面像を認めた.入院時腹部単純CT所見にて骨盤内に拡張した小腸を認め子宮が左側に偏位していた.手術の既往がなくイレウスを繰り返し起こすこと,画像より子宮広間膜ヘルニアと考えられたが,確定診断と治療も含めて腹腔鏡下手術を行うこととした.術前診断では右子宮広間膜ヘルニアと考えられていたが実際には左子宮広間膜後葉の欠損部分に小腸がRichter型に嵌頓していた.嵌頓小腸を還納し欠損部分を縫縮し手術を終了した.術後経過は良好で11日目に軽快退院となった.

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