腸閉塞にて発症した肺大細胞癌術後再発の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF RECURRENT LARGE CELL LUNG CANCER PRESENTING WITH ILEUS

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抄録

肺癌の大腸転移は剖検の2~3%と比較的稀である.生前に診断され手術を受けた症例の報告はさらに少ないが,予後は不良である.症例は80歳,女性.平成15年6月に肺大細胞癌に対し右上葉切除術を受けた(pT1N0M0 stage1A).平成16年3月初旬より腹痛と便秘,全身倦怠感あり腸閉塞と診断され3月下旬に当院入院となった.大腸内視鏡検査および注腸造影検査を施行したところ横行結腸に潰瘍を伴う全周性の隆起性病変を認めた.生検にて肺癌の大腸転移が疑われた.入院の約3週間後に横行結腸切除を施行したが,腹水が貯留しており細胞診にて悪性細胞を認めた.また多発性の肝転移を認めた.敗血症を併発し,術後第25病日に失った.

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