書誌事項
- タイトル別名
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- A CASE OF AN ANEURYSM-TYPE FOLLICULAR LYMPHOMA IN WHICH VOLVULUS WAS CONSIDERED AS A POSSIBLE ETIOLOGY OF REPEATED INTESTINAL OBSTRUCTION
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抄録
63歳,男性.平成18年9月,十二指腸潰瘍にて当院内科入院中に腸閉塞を発症.腹部CT検査および小腸造影検査にて回腸に壁肥厚を伴う紡錘状の拡張部を認めた.イレウス管挿入にて腸閉塞はいったん改善したが,平成19年3月に再度腸閉塞を起こし再入院.この時もイレウス管挿入にて症状は改善したが,腸閉塞を繰り返す原因はこの拡張部小腸にあると考え,待機的に手術施行.切除回腸に紡錘状に拡張した限局性病変と,その近傍の腸間膜に線状の瘢痕ならびにリンパ節腫大を認め,病理組織学的に濾胞性リンパ腫およびその転移と診断された.腸閉塞を繰り返していた機序として,腫瘍の自重により回腸が腸間膜ごと捻転し,腸管内減圧に伴ってその捻転が解除されていたものと推察された.小腸腫瘍において,腸捻転を発症機序とした腸閉塞の報告例はMeckel憩室より生じた腫瘍による2例のみであり,本症例は稀な回腸捻転の症例と考えられた.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 69 (6), 1397-1402, 2008
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679824713472
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- NII論文ID
- 10024146749
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可