特殊な状態・病態におけるロクロニウムの使い方と留意点―重症筋無力症・筋疾患などの神経筋疾患―

  • 成松 英智
    札幌医科大学医学部麻酔学講座 札幌医科大学医学部救急・集中治療医学講座・高度救命救急センター
  • 新谷 知久
    札幌医科大学医学部麻酔学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Neuromuscular Disorders Affecting the Action of Rocuronium

この論文をさがす

抄録

 神経筋病態による神経筋伝達機能の変化は, 非脱分極性筋弛緩薬 (以下, 筋弛緩薬) の作用を変化させることがある. 重症筋無力症やLambert-Eaton症候群等の神経筋接合部疾患では, 神経筋伝達機能低下のためロクロニウム等の筋弛緩薬の作用が増強される. Duchenne型筋ジストロフィーや筋緊張性ジストロフィー等の筋疾患では, 筋線維のみならず神経筋接合部も障害される可能性があり, 筋弛緩薬の作用増強がみられることがある. また敗血症病態では, 神経筋伝達機能が変化して筋弛緩薬の作用が減弱することがある.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (58)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ