腸重積による腸閉塞を繰り返した小腸GISTの1例

• 櫻井 康弘

  守口生野記念病院外科

• 和田 光二

  守口生野記念病院外科

• 乾 嗣昌

  守口生野記念病院外科

書誌事項

タイトル別名

• A case of gist of the small intestine with repeated intestinal obstruction due to intussusception

抄録

症例は59歳，女性．平成19年5月3日腹痛，嘔吐を主訴に当院救急外来を受診し，腸閉塞の診断で入院となった．胃管を留置して症状が軽快したため胃管を抜去した．5月9日夕より再び腸閉塞を発症し，イレウス管を挿入したところ数日で先端は上行結腸まで到達した．クランプにて経過観察を行ったが，再度腸閉塞となったため，癒着性あるいは小腸腫瘍による腸閉塞と診断し，5月17日に手術を施行した．回腸末端より約100cm口側で20cmにわたり回腸が腫瘍を先進部に重積しており，腫瘍を含めた小腸部分切除術を施行した．組織学的には類円形～短紡錘形の間葉系細胞の増生を認め，免疫染色でGISTと診断した．術後11カ月の現在，再発の所見なく経過観察中である．原因不明の腸閉塞に対してはGISTなどの小腸腫瘍も念頭において対処する必要があると考えられた．

収録刊行物

• 日本臨床外科学会雑誌

  日本臨床外科学会雑誌 69 (8), 2002-2006, 2008

  日本臨床外科学会

キーワード

• 腸重積
• 小腸GIST

詳細情報

• CRID: 1390282679824562432
• NII論文ID: 130004517023
• NII論文ID: 10024303118
• NII書誌ID: AA11189709
• DOI: 10.3919/jjsa.69.2002
• ISSN: 18825133
• ISSN: 13452843
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/69/8/69_8_2002/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008333896
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可